シンガポールは、カードの利用率が大変高い国です。
お年寄りでも、さっとカードを出して支払いを済ませています。
クレジットカードだけではなく、様々な種類のカードがシンガポール生活を便利にしてくれるのです。
では、さっそくどんなカードがあるのか紹介していきましょう。
銀行口座開設・ATMカード
シンガポールで銀行口座を持つ場合、支店の数や支店のある場所など、ATMの充実した銀行の利用が大変便利です。
シンガポールの銀行には、DBS(DBS Bank)、POSB(Post Office Savings Bank)、UOB(United Overseas Bank)、OCBC(Overseas Chinese Baking Corporation)などがあります。
DBSは、POSBの傘下にあるため、2つの銀行間でも相互に利用ができるのが魅力です。
OCBCは、シティや住宅街にもATMがあるのが嬉しいです。
口座開設の手続きは、パスポート、就労許可証(EPや Passなど)、預金最低金額以上の現金が必要になります。
基本的には、どこの支店に行っても口座を開設することができます。
預金最低金額は、各銀行や口座の種類によって異なりますので、確認しましょう。
NETS(デビットカード)
「NETS」は、ATMカードに付帯しているサービスのことで、日本でいうデビットカードのようなものです。
シンガポールの複数の銀行により、共同開発されたこのシステムは、各銀行と加盟店を結ぶオンラインネットワークによって、キャッシュレスでの支払いが可能となっています。
ATMカードの裏に「NETS」のマークがあれば、デパートやスーパー、一部のタクシーで支払いができるようになっています。
支払い方は、お店のレジで「NETSでの支払い」と言って、カードをレジの担当者に渡します。
レジの担当者が端末に金額を入力したら、その金額を確認して暗証番号を入力します。
取り引きが完了すると、リアルタイムで口座から引き落としされるため、使いすぎる心配がありません。
ただし、支払い金額はレジの担当者が手動で入力しますので、表示された金額を必ず確認してから、暗証番号を入れるようにしましょう。
また、ERP車載の端末や多くの駐車場でも「NETS」が利用されており、シンガポールで車を利用する際は必携のカードと言えます。
クレジットカード
シンガポールでは、クレジットカードの審査基準が、日本に比べて厳しく設定されています。
一般のクレジットカードでも、シンガポール国民か永住権保持者で年収S$3万以上、外国人の場合は年収S$6万以上が一般的な発行条件になっています。
ただし、クレジットカード会社や種類によっては、設定金額が低めになっていることもあるので確認しましょう。
クレジットカードの申し込みには、申し込み書の他に、年収を証明する書類(所得税申告書や給与明細のコピー)が必要になります。
日本人がクレジットカードを申し込む際は、更に就労許可証もしくは永住権の資格書類のコピー、パスポートのコピーが必要です。
EZ-Linkカード
出典 : http://www.heartlink.biz/archives/1406
EZ-Linkカード(イージーリンクカード)は、日本のSuicaやICOCAなどに相当するIC乗車カードのことです。
購入場所
地下鉄の各駅やセブンイレブンなどで購入できます。
販売価格は、S$12のうちS$5がカード代です。
そのため、購入の時に利用できるのは、S$7分だけですが、地下鉄やバスなどの運賃は、現金で支払うよりもイージーリンクカードで支払う方が、20−30%ほど割安になるのです。
また、地下鉄とバス(または、バスとバス)を乗り継ぐ場合は、移動距離の合計に応じた金額が自動的に適用され、乗り継いだバスの運賃が数セントだけということもあります。
でも、同じ路線での乗り換えには適用されません。
入金
EZ-Linkカードへの入金(トップアップ)は、地下鉄などの各駅の窓口や券売機、バスターミナルのTransit Link Machine、セブンイレブン、一部の銀行やATMで現金またはNETSで行うことができます。
EZ-Linkカードの残高がS$ 3以下だと、乗車できない場合もあるので注意しましょう。
カード返却
本帰国などで、EZ-Linkカードが不要になった場合は、地下鉄の各駅のチケットオフィスで残高の払い戻しが可能です。
ただし、カード代のS$5は返金されません。
なお、EZ-Linkカードは、「CEPAS」(電子決済システム)に対応しており、ERP (市街地の道路料金徴収システム)、駐車料金、コンビニやファーストフード店の他、公共機関での支払いにも利用できる非常に便利なカードなんです。
カードの管理・使い方
EZ-Linkカードのホームページで、EZ-Linkカードの保有者の名前やID番号、カード裏面下部に記載されている番号を登録しておくことができます。
そのメリットは、カードを紛失した場合でも、カスタマーサービスに電話をすると、再使用を停止できるだけでなく、新しいカードに残高の払い戻しをしてもらうことが可能なのです。
EZ-Linkカードは、非接触式のカードなので、財布やバッグに入れたままでも使用できますが、他のICカードがあると、正しく読み取ることができないケースもありますので、注意しましょう。
EZ-Linkカードホームページ:http://www.ezlinkactivate.com.sg/
カスタマーサービスTel:6496−8300
まとめ
いかがでしたか?
「シンガポールでは、こんなに色々なカードが普及しているなんて・・・」とびっくりされた方も多いのではないでしょうか。
NETSは、金額がいくらでも普通に使用できます。
お金をおろし忘れたというときでも、使えて便利ですね。
また、移動にはEZ-Linkカードがおすすめです。
地元に溶け込みたい方はぜひ、購入して活用してみてはいかがでしょうか。