シンガポールは、色々な国の人々がいます。
学校も日本人学校、アメリカ、オーストラリア、カナダなどのインターナショナルスクールがあります。
もちろん、シンガポールの公立・私立の学校もあります。
ここでは、チャイルドケアセンター、日系の幼稚園や小学校、インターナショナルスクールの情報などをお伝えします。
シンガポールの教育環境
外国人は、シンガポールの公立校に入りにくい状況が続いています。
入学には、シンガポール人が優先され、外国人が入学できる枠が限られているので、とても難しいのです。
そのため、日本人は、日本人小学校か各国のインターナショナルスクールに通うことが多いのです。
幼稚園や保育園は、申し込みが早い順にウェイティングリストに載せてくれて、順次連絡があり、入園することができます。
保育園や公立の学校では、外国人価格が適用され、シンガポール人よりも費用が割高になります。
就学前の施設
保育園もあり、幼稚園はローカルやインターナショナル、日系などがそろっています。
どの施設も制服があります。
チャイルドケアセンター(保育園)
シンガポールには、チャイルドケアセンターが多数あります。
朝の7時から夜の7時まで子どもを預かってくれるところが多いです。
シンガポールでは、日本のように待機児童問題はあまり話題になっていません。
ただ、生後2ヶ月から1歳半までのクラス(インファントケア)は、定員やクラスの数が少ないため、待ち状態が続くことがあります。
仕事に復帰するために、出産を機にメイドを雇う家庭も多く、チャイルドケアセンターに入れなくても、それほど大きな問題にならないのかもしれません。
幼稚園も保育園も小学校などに合わせて、1月が年度の始まりです。
日本のように、指定の期間しか申し込みができないというのではありません。
各センターに空き状況を確認し、入りたい月のウェイティングリストに載せてもらいます。
チャイルドケアセンターでは、遊びの中で文字や数字の学習が取り入れられ、英語と中国語を中心に学ぶカリキュラムが組まれています。
園庭のないセンターが多く、近くの公園に行って遊びます。
外国人は国から助成金が出ないため、日本よりも高額になることが多いです。
日系幼稚園
日本の教育プログラムに合わせて、日本語が中心になります。
幼稚園によっては、英語の先生も在籍して、英語に親しむ時間もあるようです。
日本と同様に、4月が年度初めです。
日本人の先生が中心となって活動し、日本の行事も充実しています。
オープンハウスで、一部の行事を通園していない子どもにも楽しんでもらうという企画もあります。
インターナショナル幼稚園
英語を中心とした活動になります。
どこの国のカリキュラムに沿って活動するかによって、年度の始まりが違います。
中には、日本語レッスンを取り入れている幼稚園もあります。
独自の教育方針を掲げており、体操や学習などの有料のエンリッチメントクラスも充実しています。
小学校以上の学校
ローカルの学校では、小学校卒業試験のための勉強がとてもハードだといわれています。
インターナショナルスクールや日本人学校は、その国の特色を出したカリキュラムになっています。
日本人学校以外は、小学校でも制服があります。
ローカルの学校
シンガポールには学区がありません。
このため、人気校に入学希望が殺到してしまう仕組みになっています。
また、近所の学校にも行けるとは限らないのです。
親のボランティア参加頻度など、学力以外の要素も考慮されます。
また、各学校には外国人の枠が非常に少なく、すべてのシンガポール人の子どもが入学する学校が決まってから、残りの枠に外国人が入れられていきます。
なので、家に近い学校や人気の学校には入ることが難しく、とても遠い場所に通ったり、ローカルの小学校には入学できない子どももいるのです。
また、小学校では6年生のときに、小学校卒業試験 PSLE (Primary School Leaving Examination) が行われます。
PSLEは卒業の判定をするだけでなく、得点順に進学する中学校の選択が可能となるので、将来の進路に重要な意味を持ちます。
インターナショナルスクール
イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダなどのインターナショナルスクールがあります。
それぞれの国のカリキュラムと母国語を中心とした教育がされています。
外国人も通うことができます。
授業について行くのが難しい語学力の場合、別途費用が必要ですが、サポートプログラムを実施している学校もあります。
日本人学校
日本人学校は、小学校が2校(1校には特別支援学級があります)、中学校が1校、高校が1校あります。
日本の教育カリキュラムに沿っていますが、英語の授業やグローバル教育の充実を図って、シンガポールならではの特色を出しています。
英語のネイティブの先生が在籍し、英語の初心者から上級者まで各レベルに合わせた授業が行われています。
また、普段日本人学校に通っていない子どもを対象にした、土曜日のみ開校している小学・中学部の日本語補習授業校が1校あります。
ステューデントケア(学童)
学校が終わった後に行く施設で、日本でいう学童のようなものです。
算数や中国語などの学習塾を併設しているところもあります。
宿題を見てくれたり、おやつ出してくれたりします。
シャワーもあり、7時頃まで子どもを預かってくれます。
学校以外の教育環境(習い事など)
学習塾や公文、バレエ、体操、サッカー、英語教室、ピアノなどの楽器など、子供の用の日本語でレッスンを受けられるクラスも多くあります。
野球などのサークル活動もあり、シンガポールでは、習い事もやサークル活動も充実しているといえるでしょう。
幼稚園やチャイルドケアセンターなどの情報サイト
施設を探すのみ便利な情報サイトです。
参考にしてくださいね。
MOE(=シンガポール教育省)幼稚園教育の概要や政府が管轄する幼稚園が紹介されています。
https://www.moe.gov.sg
Social and Family Development Agency (シンガポール社会・家族開発省) 国内の幼稚園をエリア別に検索できます。
https://www.msf.gov.sg/Pages/default.aspx
ECDA(=Early Childhood Development Agency:シンガポール早期幼児教育開発省)チャイルドケアセンターをエリア・年齢・保育料などで検索できます。
https://www.ecda.gov.sg/pages/default.aspx
まとめ
シンガポールの教育環境は、充実していますね。
日本人学校や補習授業校があるのも嬉しいです。
ただ、シンガポールのインターナショナルスクールは学費が高額です。
ローカルの学校でも外国人価格となります。
今後の帰国の有無や帰国時期を見据えて、学校選びができるといいですね。