シンガポールは、アジアの中でも比較的治安が良く、安全な国として知られています。
最近の調査によると、シンガポール国内で2015年に発生した強盗、住居侵入、窃盗などは合計で1万6000件以上となっています。
近年、東南アジア周辺諸国と同様にシンガポールでもテロの脅威があり、油断は禁物です。
ここでは、シンガポールでの防犯対策や個人での防犯ポイント、治安が良くないエリアなどを紹介します。
参考にして、安全に過ごして下さいね。
シンガポールの防犯対策
シンガポールは街中に監視カメラを設置し、国をあげて防犯に取り組んでいます。
世界有数の監視カメラ大国と言っても過言ではありません。
駅やショッピングセンターはもちろん、人の出入りするビル、住宅街、街なかにもたくさんの防犯カメラが設置されているのです。
防犯カメラは、犯罪の抑止力となっていることに加え、事案発生時の証拠機能など、用途は様々です。
比較的安全だとされているシンガポールですが、注意するに越したことはありませんね。
治安があまり良くない場所
シンガポールの中で、あまり治安が良くないとされている場所をご紹介します。
この他の場所でも、夜間や独り歩きには注意してくださいね。
ゲイラン地区
シンガポール全体での治安はそれほど悪くないのですが、一部気をつけたほうが良いエリアがあります。
「ゲイラン地区」です。
このエリアは風俗街ですので、女性だけで夜に行くのは避けた方が良いでしょう。
怪しい客引きもいますので、男性でも一人で歩くのは控えた方が無難だとされています。
ホテルの価格が比較的安いとされるのもこのエリアです。
買春目的で利用されるホテルもありますので、トラブルに巻き込まれないためにも注意が必要です。
リトルインディア
リトルインディアは、インド系の人々がたくさん集まる場所です。
インド系の店もたくさんあり、観光するには興味深いエリアです。
しかし以前は、暴動も起きたことがあり、夜には警戒が必要です。
現地の人や、観光客にも人気の24時間営業のムスタファセンターもこのエリアにあります。
でも、深夜に行くのはやめておいた方が無難でしょう。
ジョホールバル(マレーシア)
ジョホールバルは、シンガポールから橋を渡って気軽に行けるマレーシアの街です。
シンガポールの旅行中にジョホールバルに行く観光客がいますが、近年凶悪犯罪が横行しています。
シンガポール人の中でも危険だと考えられている場所で、できるだけ行かないほうが良いでしょう。
シンガポールでの個人の防犯対策
個人個人がどのように防犯対策をすれば良いのか、具体的な方法をお話しします。
カバン
シンガポールで、「スリにあった」「物を盗られた」という話はあまり聞きません。
でも、スリやひったくりなどは、世界中どこでもあり得るものとして、カバンの持ち方には注意しましょう。
ショルダーバッグやリュックなど、色々なタイプのカバンがあります。
よくファスナーが開いたままになっていたり、財布が見えていたりする光景を見ますが、きちんと閉めて中が見えないようにガードしましょう。
特に、乗り物や人混みなどでは注意が必要です。
スリや置き引き対策
どこの国にいても当たり前なのですが、荷物や貴重品の管理には慎重になりましょう。
人混みの中、フードコートなどの人がたくさんいる場所などでは特に注意が必要です。
フードコートでは、荷物を置いてオーダーに行くことがあるかもしれませんが、カバンは置かないようにしましょう。
ティッシュなどで場所取りをしている人も多いですね。
貴重品や盗られたくないものは置いて行かないようにしたほうが良いでしょう。
または、複数人いるようであれば、順番にオーダーに行くようにするといいですね。
夜に外を歩く
夜でもオーチャードやマリーナベイ付近など、人で賑わっている場所が多くあります。
他の国に比べると治安が良く、旅行者でも夜に歩けるとされていますが、女性の独り歩きは充分に気をつけてくださいね。
明かりのない場所や裏通り、人気のないところを夜に歩くのはやめましょう。
タクシーは24時間利用が可能ですので、タクシー移動をおすすめします。
知らない人からの荷物や飲み物
知らない人から飲み物をおごってもらった、荷物を預かってほしいと言われたというシチュエーションは、非常に危険です。
「その飲み物を飲んで、眠ってしまった」「荷物に、麻薬など禁止されているものが入っていた」となって、トラブルに巻き込まれることがあるかもしれません。
知らない人からもらったものを口にしたり、荷物を預かったりしないようにしましょう。
法律に違反した場合、外国人でも旅行者でも例外なく処罰の対象となります。
ホテルや病院
ホテルや病院は、不特定多数の人が出入りする場所です。
お客やお見舞いを装って、スキがあれば誰でも入り込むことができます。
要所要所でセキュリティガードがありますが、自分でも気をつけましょう。
特に、入院している部屋には鍵がかからなくなっていることが多いです。
病院や病棟での入り口でチェックされますが、たくさんの部署の人や業者が出入りしています。
貴重品はセーフティボックスに入れるか、必要のない貴重品は持って行かないようにしましょう。
治安へのテロの影響とリスク
シンガポールは、アセアン諸国の中でもテロの影響を受けにくい国の一つとされています。
世界テロ指数というデータによるとアセアン諸国の中で、テロのリスクが高い国の順位で一番最後に位置づけられています。
テロ対策も厳重に取られていますが、過去にテロの計画者が逮捕されたこともあり、完全に大丈夫とは言いきれません。
外国に旅行する時、住む時には常に国際情勢に注意しておく必要があります。
◆まとめ◆
シンガポールは、比較的治安が良いとされている国ですが、用心するに越したことはありません。
安全に毎日を過ごすために、不必要な夜の外出や独り歩き、無防備でいることは避けましょう。
常に新しい情報を取り入れられるように、意識しておくといいですね。
皆さんの滞在が、安全で楽しいものになりますように。