お手伝い

日本でメイドを雇う方はほんの一握りですよね。

でも、シンガポールでは、それほど高額ではないため、普通の家庭でもメイドを雇うことができます。

メイド用の小さな部屋がついている住宅も多くあります。

住み込みや通い、パートタイムのメイドさんなど、様々な形で雇うことが可能です。

シンガポールでは、5世帯に1人メイドが働いており、2013年の労働局の調査によると21万人のメイドが働いているという結果が出ています。

なぜメイドが多い?

はてな女性
シンガポールには、なぜこれほどメイドが多いのでしょうか。

シンガポール特有の理由があるのです。

外国人メイドの法律が整備されている

シンガポールでは、外国人メイドに関する法律が整備されていますので、日本人でも他の外国人でもメイドを雇うことが可能です。

ただ、メイドが妊娠したり、問題を起こしたりすると雇用主に罰金が課されたり、税金を払ったりと様々なルールがあります。

費用が安い

シンガポールでは、メイドにかかる費用が比較的安いとされています。

年々費用は上がってきていますが、毎月600ー1000ドルほどで住み込みメイドが雇えます。

出産後の復帰が4ヶ月

シンガポール人の女性は、出産後も仕事を続けることが多く、出産後の有給期間が約4ヶ月です。

このタイミングで復帰する女性が多いのです。

またシンガポールは、共働き世帯が多く、子どもや年老いた親の世話、家事などをメイドに頼っている家庭があります。

メイドにかかる費用

お金
住み込みのメイドは外国人です。

一番多いのは、フィリピン人です。

その他インドネシア、ミャンマーなどから出稼ぎに来ています。

母国では仕事が得られない、また給料が安いなどがその理由です。

母国の家族のために仕送りをして、家計を支えていたり、きょうだいの学費を工面したりしているメイドが多く、自分の子どもを残して来ていることもあります。

ここでは、メイドにかかる費用についてお話しましょう。

エージェントへの手数料

メイド達の多くは、エージェントに登録しています。

エージェントによって各家庭へ派遣されてるという名目で、エージェントによって手数料がかかり、その費用は異なります。

エージェントへのメイド斡旋費用

メイド斡旋費用として手数料とは別に、メイドの給料2ヶ月分をエージェントに支払うことがあります。確認が必要です。

保険料

エージェントや保険のコースによってカバーされる内容や保険料は様々です。

メイドのケガや病気、損害賠償のために加入します。

メイド雇用のための講習費用

メイドを雇用に関する雇用主側のルールや責任、メイドの健康管理などについて雇用主が学習します。

30−40ドルほどで、実施施設に出向くか、オンラインで受講します。

メイドの給料

メイドの給料は、個人差がありますが、おおよそ月に600-800ドルほどが多いです。

「日本食が作ることができる」「赤ちゃんの世話をした経験が豊富」など、特技により変わる可能性があります。

メイドを雇うための税金

雇用主がメイドを雇うために、265ドルほどの税金を毎月支払い必要があります。

メイドの食費・生活費

メイドの食費や生活に必要なものは雇用主が購入します。

家族と同じ内容の食事をする場合、別に食費を渡す必要はありませんが、別々の食事をする場合は、メイドの分の食費がかかります。

その他、シャンプーや最低限の寝具なども必要です。

お金を渡すと、メイドによってはそれも母国へ仕送りしてしまい、栄養のある食事をしないことがあるようです。

メイドの医療費や健康診断費用

万が一メイドが病気になったり、ケガをしたりするとその医療費は雇用主が支払います。

また、半年に1回は健康診断を受けさせる必要があります。

妊娠していないかどうかの検査も含まれており、もし妊娠していると母国へ強制送還になり、雇用主も監督責任を問われて罰金を支払わなければなりません。

航空券の費用

メイドをやめさせて母国へ返す場合や、メイド側の理由による強制送還の場合でも雇用主が帰国のための航空券の費用を支払わなければなりません。

色々な名目で費用が発生します。

初期費用としていくら必要か、毎月や毎年必要なのはいくらなのかなどをきちんと確認しておく必要がありますね。

家庭によっては、クリスマスボーナスや年始のお年玉などを渡していることもあるようです。

また、自分たちが一時期帰国する場合、エージェントにメイドを預かってもらうときには、その滞在費が必要です。

その他のメイド

お手伝いさん
住み込みメイドの他のメイドもいます。

家庭の状況に応じて頼めるのは嬉しいですね。

パートタイムのメイド

1週間に2、3日、2ー3時間ほど掃除をしてほしいなどの仕事も頼めるパートタイムのメイドもいます。

ヘルパー」と呼ぶこともあります。

シンガポール人も多く働き、日本人を派遣する会社もあります。

少し手伝ってほしいけど、住み込みメイドは考えていないという方にはちょうどいいでしょう。

日本人ヘルパーの派遣は少々割高になりますが、日本語が通じて日本文化も理解しているため気が楽かもしれませんね。

産後のヘルパー

産後に特化したヘルパーも頼むことができます。

多くは産後1ヶ月間、母親や赤ちゃんのことを手伝ってくれます。

契約によって食事や洗濯、買い物など家族のこと全てをやってくれることもあります。

また、朝から夕方までみっちりと来てくれたり、泊まり込みでお世話してくれたり、希望に合わせて派遣してくれます。

産後のヘルパーは、泊まり込みの場合はマレーシア人が多く、通いの場合はシンガポール人が多いようです。現在、日本人のヘルパーはいません。

シンガポールで出産して、日本からの手伝いもいない場合、産後ヘルパーを頼む人が増えてきています。

トラブルなど

悩むカップル
メイドがいることによって「時間の余裕ができた」「気持ちが楽になって子どもに関わることができた」など、いい面がたくさんあります。

しかし、メイドに物を盗られた、サボる、口ごたえするなど、他人が家庭に入るのでトラブルもあります。

雇用主は、貴重品は管理する、仕事の割り振りや管理をするなどの心構えが必要です。

日本人は、わかってるだろうと思ってしまったり、気を遣ってしまいがちですが、文化や習慣が違う人を雇うのですから、雇用関係をしっかりと意識したり、やってほしいやり方をきちんと教えたりすることは大事です。

でも、人間対人間のかかわりですので、人権や思いやりということも重要です。

まとめ

シンガポールでは、メイドを雇う環境が整っています。

手続きもエージェントを通せば、それほど複雑ではありません。

メイド個人の文化、習慣、キャラクターなどによって様々なメイドがいます。

お互いに理解し合って生活する必要がありますね。

メイドに手伝ってもらって、時間をかけたいところに自分の時間を使えるのはとてもいいことです。

ご家庭に合うメイドが見つかるといいですね。

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