シンガポール

シンガポールは金融企業が建ち並び経済成長が目覚ましく、世界中から注目を浴びている国の一つです。

シンガポールに駐在で暮らすことになったり、長期滞在、もしくは移住をしたいという日本人も多くいます。

日本で犬や猫と一緒に暮らしていた場合は「ペットをシンガポールに連れて行きたい」という方もいらっしゃることでしょう。

ただ、手続き方法やルールなど疑問もわいてきます。

今回は家族であるペットをシンガポールに連れていくための手続きをはじめとし、ペットに関する情報をご紹介していきます。

詳しく知りたい!ペット輸入の手続きについて

シンガポール

日本からシンガポールへペットを連れていく際、日本の出国、シンガポールに入国するための手続きをクリアしなければなりません。

検疫制度は数年ごとに改定されることがありますが、現在必要な書類は大きく分けると以下の4種類です。

必要書類

  • 輸入許可書:シンガポールの政府機関AVA(Agri-foodandVelerinaryが発行した輸入許可書
  • 健康診断書:日本での行きつけの動物病院で英文の診断書を作成してもらう
  • 予防接種証明書:犬と猫で異なります。伝染性肝炎、ジステンパー、猫白血病などの予防接種が義務。
  • 輸出検疫証明書:動物検疫所にて交付されます。事前に動物検疫所に連絡し、輸出検査申請書を提出するかNACCS(動物検疫関連業務)で申請処理を行います。



事前準備

      マイクロチップの装着
      狂犬病の予防接種:マイクロチップの装着後、2回以上必要。
      抗体検査依頼:RIAS狂犬病抗体証明書を発行。
      動物病院にて英文で健康診断書、予防接証明書などを作成。(マイクロチップやワクチン接種歴などの証明が必要)
      AVAへ輸入許可申請を依頼
      動物検疫所で申請



費用

輸出検査に費用はかかりませんが、予防接種や動物病院で発行してもらう診断書、マイクロチップ装着、飛行機の費用は別途必要になります。

予防接種については受ける自治体や病院によっても料金は異なりますがジステンバーは3500円~7000円、狂犬病は3000円位が大体の目安です。

狂犬病の予防接種は一定期間を開ける必要があります。

また書類の申請には時間がかかるので、渡航が決まったら早めに準備に取り掛かるようにしてください。

またシンガポールに向かう飛行機に乗せられるペットの数も限りがあるので、航空券を手配する際に事前確認が必要。

シンガポールには日本人スタッフがいるペット輸入代理店もいくつかあります。

ペットはシンガポール到着後は動物検疫所に搬送されるので飼い主とは異なったルートになるので手続きに慣れている現地のペット輸入代理店に依頼し、輸入手続きをしてもらうとペットにかかる負担も少なくスムーズです。

手続き内容や必要な準備などは変更することがあり、大型犬などは禁止されていることもあるので、在シンガポール日本国大使館や動物検疫所に問い合わせし最新の情報を入手して下さい。

在シンガポール日本国大使館:www.sg.emb-japan.go.jp/ryoji_FAQ7_j.html
動物検疫所:www.maff.go.jp/aqs/animal/aq12-1.html

気になる!シンガポールでペットを飼う環境

シンガポール

シンガポールで犬を飼う際には「ドッグライセンス」取得の義務があります。

シンガポール政府のAVAからオンライン登録ができ毎年更新が必要。

シンガポールの賃貸でペットと暮らす場合は家主に伝えなければならず、ペットの数や大きさが定められている住宅や、猫は禁止という場所もあります。

多民族国家のシンガポールでは宗教によって犬は不浄という位置づけをされていることもあるのでシンガポールでペットと暮らしていく上ではこの点にも注意が必要です。

基本的に飲食店やスーパー、市場などへのペットの連れ込みは禁止です。

ヨーロッパの中では一緒にレストランに連れていくことが出来たり、ペットのための電車の座席などもある国もある中で、シンガポールのペット事情は決して先進国であるとは言うことは出来ないのが実情です。

シンガポールのおすすめペットショップ

シンガポール

SopraGinza (銀座ソプラ)

東京にも何店舗か展開しているペットショップで、シンガポールの店舗にも日本人トリマーがいます。またホテルも併設されています。

住所 236 RiverValleyRd.(UE Square向かい)
電話 8444-5072
HP www.sopraginza.com/singapore/

Nekoya

猫専用ホテル。猫が快適に過ごせるような配慮がされており経験豊富なスタッフが在住。

住所 80 ChangiRoad
電話 6910-6260
HP https://nekoya.co

おすすめ動物病院

シンガポール

AnimalMedicalCentre (アニマルメディカルセンター)

日本人も多く通う動物病院。犬や猫以外にも幅広い動物に対応しています。23:00まで開いているので緊急時にも心強い病院です。

住所 A 78 IndusRd, #01-487, IndusGarden
電話 6271-0665/8198-3754
HP https://www.vetatrv.com/

まとめ

シンガポールにペットを連れていく手続きや現地の環境などご紹介しました。

手続きには多大な時間を要するので、数か月前から準備をして最新の情報を入手するようにしましょう。

また、慣れない国で生活することはペットにとっても大きな負担なので、ペットにとっても過ごしやすい環境を作ってくださいね。

ペットは大切な家族の一員。大切な家族と一緒にシンガポールで充実した生活がおくれますように。

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