シンガポール

近年、起業を目指す若者や、外資系企業への転職を目指す人たちに注目を浴びている、ビジネスパーソン憧れの国「シンガポール」。

海外進出と言えば、途上国を含む多くのアジア諸国や都市が頭に浮かびますが、ここシンガポールへの進出は、他とは全く異なったよりプロフェッショナルな世界への大きな進出と言えそうです。

また、仕事面だけでなく、現地で生活をするという面でも非常に様々な部分で優れており、日本人にとってベストなアジア圏内の移住先です。

今回は、シンガポール移住にはどのようなメリットがあるのかを、項目別にご紹介していきます。

シンガポールのビジネス

シンガポール

起業家にとって有利な国

シンガポールは、世界各国の外資系の企業や、起業家たちにとって、アジア・ビジネスの拠点として非常に人気の高い国です。

仕事をメインに移住をする場合、現地採用が考えられますが、最も移住のメリットを感じられるのは、会社運営を目指す方たちです。

まず、シンガポールの地理的メリットとして、周辺の国へのアクセスが容易で便利な点が挙げられます。

また、外国企業に対してかかる法人実効税率が最高で17%と、日本の29.74%(2018年予定)と比べても破格の安さと言えます。

投資家にも嬉しい税制度

そのほか、キャピタルゲインやインカムゲインに対しての課税もないことから、各国の投資家たちにも人気の高い国です。

自分でビジネスすることや、投資に興味がある方は、世界から集まる凄腕のビジネスパーソンや投資家たちに刺激を受け、事業や投資拡大をしていけるアジア唯一の国と言えそうです。

働く女性に住みやすい

最近では、日本でも女性の社会進出が進んできているものの、世界的に見るとレベルは遅れているのが現状です。

一方、シンガポールは、共働きをしている世帯が75%にも上り、日本の57%と比べると、いかに女性が働きやすいかが分かります。

1つの理由として、メイドを雇いやすい、ということが挙げられます。
妻が働いているという理由でメイドを雇用する場合、税金の控除があるため、女性が働くことでより良いメリットが生まれる仕組みになっているのです。

シンガポールの安全性

シンガポール

世界安全度ランキング

海外移住について考える時、まず気になるのが実際に住む国の治安についてです。

日本が、世界で最も治安の良い国の1つであるため、他の国の治安に関しては滞在する場合すこし敏感になります。

その点、シンガポールは非常に安全な国であるため安心です。
イギリスのエコノミスト紙が、世界平和度指数をもとにしたランキングでは、17位にランクインし、トップ20に入っているアジアの国は、6位の日本以外ではここシンガポールのみとなっています。

法整備によって安全を保障

また、「ガムの国内への持ち込み禁止(ガムのポイ捨て禁止でないことに注意!)」、「タバコのポイ捨ては罰金300シンガポールドル」など、非常に法律が厳しいことでも知られており、実際に住んでおられる方によると、「体感としては、日本よりも法整備がされており安全に感じる」とのこと。

シンガポール移住に限っては、治安の心配はそこまで大きくないと言えるでしょう。

シンガポールのインフラ

シンガポール

交通機関の充実度

これは、あまり日本では知られていませんが、シンガポール国内のインフラは、日本よりも整っていると言われております。

特に交通面で快適に暮らせる日本から移住する私たちにとって、最適の生活環境と言えます。

公共機関のバスや地下鉄は、東京などの大都市並みかそれ以上に整備されており、自家用車はほぼ必要ありません。

車の値段が他の先進国よりも高い、シンガポールだからこその環境と言えます。

安全な水道水

世界では、日本のように水道水がそのまま飲める国、というのは数限られています。

世界中で水道水の質の向上が課題となる中、シンガポールでは日本と同様に水道水が飲める、という日本人にはうれしい環境と言えます。

最も生活に関わる水事情が、これだけ整っているため、安心した生活を送ることができます。

シンガポールの医療制度

シンガポール

日本語が通じる病院

万が一、ケガや病気になった時のことを考えると、現地で行く病院の事情について気になります。

シンガポールの医療は、世界的にみても高水準で、いざという時はしっかりとした処置をしてもらえるため安心です。

また、日本語を話せるスタッフがいる医療機関も多くあり、大切な体の具合について日本語で聞いて、理解できる環境か心強いです。
以下の病院が、日本語対応の病院です。

  • シンガポール日本人会診療所
  • Japan Green Clinic
  • Nippon Medical Care
  • Raffles Japanese Clinic

出産後のサポート

今後、シンガポールへ移住し、現地で出産を考えておられる方には、嬉しい情報です。
シンガポールで出産をした場合、出産後、産褥専門のスタッフをエージェントを通して雇うことができ、安心して産後の生活を送ることができます。

日本の健康保険に加入しておくと「出産育児一時金」として、42万円が給付されますので、シンガポールで出産された際は、是非活用なさってください。

シンガポール人の国民性

シンガポール

シンガポール人の国民性について、ご紹介していきます。

海外移住をすると、仕事や近所づき合いなど、様々な面で現地の人々と関係を築いていくことになります。

シンガポールは、多民族国家、多言語国家ということもあり、肌の色や言葉の違いにとても寛容な人々が多いと言われています。

そのため、外国から来た日本人にも、とても優しく接してくれます。

また、とても勤勉な国民性として知られており、ここまでこの国が発展したのも、その国民性に起因すると言われているほど。

正直、欧米諸国では、アジア人に対する差別意識は未だに残っており、少し住み辛いと感じられる方もおられると思います、しかし、シンガポールでは、全く人種や国籍を気にすることなく、シンガポール文化のなかで心地良い生活を送ることができます。

シンガポールの教育

シンガポール

最後に、お子様がおられる方は特に気になる、教育についてです。

シンガポールの教育は、世界最高水準で、OECD加盟国で実施される「国際学力到達度調査(PISA)」の結果は、「科学」「読解」「数学」全てにおいて1位
こういった高水準の教育を求め、各国から留学にやってきます。

シンガポールには、大きく別けて「現地の公立学校」「アメリカンスクール(インターナショナルスクール)」「日本人学校」の3種類の学校があり、先ほどのPISAは、現地の公立学校に在学する生徒を対象としているため、シンガポールの教育を受けたい場合は、現地の公立学校に入学されることお勧めします。

言語は、公用語でもある中国語や英語になります。

シンガポールへの移住まとめ

今回は、シンガポールへ移住するメリットについてご紹介してきました。

移住となると、現地の環境が気になるところですが、シンガポールの場合、意外と日本と似通った点が多くあることに気が付きます。

また、日本にはないメリットももちろんあり、今後、海外移住を考えておられる方々とっては、非常に魅力的な国です。

移住に向けたビザ取得が年々厳しくなっていることもあり、一度、シンガポールへの移住を決め、実際にそれが可能となれば、なるべく早く移られることをお勧めします。

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