
突然ですが、年中常夏の国シンガポールで遊ぶとしたら、どこが思いつきますか?
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いろんなチョイスがありますが、よりアクティブに、自然を程よく満喫しながら楽しみたい人には、シンガポールの東南側のビーチに位置する、「イーストコーストパーク」エリアがオススメです。
今回はそんな「イーストコーストパーク」について、紹介します。
イーストコーストパークとは?
イーストコーストパークは、シンガポールの南側の東海岸に位置する、1972年にオープンした、約185ヘクタールのシンガポール最大の公園です。
シンガポールの中心地・ダウンタウンエリアから少し東に行ったところに位置するカランエリアから始まり、マリンパレードを通ってベドックあたりのエリアまで伸びている、非常に細長い公園となっています。
イーストコーストパークは埋立地に建てられており、防波堤によって保護されている人工のビーチもあり、こちらで遊泳することもできます。
イーストコーストパークは海岸沿いにあることもあり、電車やバスでのアクセスが少し不便な場所に位置しているため、一番楽にアクセスするためには、タクシーを利用するのをおすすめします。
イーストコーストパークの歴史
イーストコーストパークの歴史について少し紹介します。
イーストコーストパークは元々、シンガポールの東南エリアの埋立地の建設プロジェクト「East Coast Reclamation Project」の土地利用の一つとして提案されたものでした。
当初の計画では、3.6ヘクタールの水泳用ラグーン、キャンプやピクニック専用エリア、テニスコートエリアを建設する予定でした。
1971年中頃に、イーストコーストパーク開発工事が始まりましたが、この頃週末や祝日に、チャンギエリアやタナメラエリアにあるビーチに人が殺到して混雑しすぎてしまったために、その混雑を軽減するため、工事が完了する前ではありましたが1972年に一般公開されました。
一般公開後の1974年に1,200万シンガポールドルをかけて、140ヘクタールのホリデーリゾートが建設され、さらにサイクリングコースも一般開放されました。
続いて1976年には、400万シンガポールドルをかけて水泳用ラグーンが、リフレッシュメント施設や衛生施設とともに開放されました。
開放された週には、なんと7万人を超える人々が訪れたそうです!
そしてその後、イーストコーストパークへのアクセスをより便利にするため、周辺地域とつなぐ地下道が100万シンガポールの資金をかけて建設されました。
このようにイーストコーストパークは、年々少しずつ、施設がより便利に、そして充実するように、開発が進んでいる公園であります。
楽しみ方:ジョギングやサイクリングで運動
イーストコーストパークの醍醐味と言ったら、まずはほのぼのしたビーチを眺めながら、自然が豊かで、きちんと整備された遊歩道を使ってジョギングをしたり、サイクリングをしたりすることでしょう。
サイクリングのためには自分の所有する自転車を持ち込む以外にも、イーストコーストパーク内で幾つかレンタサイクル店もあるので、そちらで時間単位で借りることも可能です。
一番のお勧めはC3パーキングという車の駐車場の近くの「Cycle Max」です。
普通のマウンテンバイク以外にも、子供用二輪車や三輪車、二人乗り・四人乗りのファミリーバイクまで、バラエティー豊かに取り揃えています。
もちろん自転車用ヘルメットもレンタルできますし、ファミリーバイクの子供座席にはシートベルトも付いているので、安全面の対策もバッチリですよ。
1時間あたりのレンタル価格は、マウンテンバイクで6ドルから、ファミリーバイクは15ドルからとなっています。
イーストコーストパークのコースは、木々が生い茂っている場所が多いので、日差しを気にせずジョギングやサイクリングを楽しむことができます。
常夏の気候のシンガポールで運動するには嬉しいポイントですよね。
また、シンガポールにはさまざまなランニング大会やランニングスポットもあるので気になる方は以下の記事もチェックしてみて下さいね。
プレイグラウンドで子供や大人も遊んだり、フードコートで一休みできたりする「Marine Cove」
イーストコーストパークには、巨大な屋外型プレイグラウンド公園とフードコート施設がある「Marine Cove」というエリアがあります。
公園と一言で言っても、それぞれの遊具がとても巨大で、5歳くらいから12歳くらいまでの大きな子供まで目一杯遊べる施設となっています。
2階くらいの高さからすべり降りる、チューブ型の滑り台や、ロープで作られたトンネル橋。
デコボコ突起がある坂や、蜘蛛の巣のようなジャングルジム。
地中に埋め込まれているパイプがあり、一方のパイプ口から話すと、別のパイプ口から声が聞こえて来る遊具など。
広さ3,500スクエアメートルほどのエリアに、たくさんの面白いユニークな遊具があり、子供だけでなく大人も楽しめます。
もちろん、小さな子供が遊べる小さめ遊具のエリアもあるので、小さな子供がいるご家庭もご安心を。
公園近くにはトイレだけでなく、ビーチがすぐ近くにあるためか、足洗い場やシャワールームも完備されているので、使い勝手も抜群です。
また近くにはフードコートもありマクドナルドやThe Coffee Bean & Tea Leafなど入っているので、ひと休憩するには便利です。
大きな窓に面したテラス席からは、プレイグラウンドエリアもバッチリ見渡せるので、疲れたら大人だけここでゆっくり休憩するのもありかと思います。
Long Beach Seafood Restaurant
出典 : Long Beach Seafood Restaurant
イーストコーストパークには、シンガポールを代表するシーフードレストランがあります。
その名も、1946年創業の老舗・Long Beach Seafood Restaurant。
このレストランは、ブラックペッパークラブというカニ料理を考案したレストランで、シンガポールのローカルフードとして有名なチリクラブと共に、シンガポールを代表するシーフード料理となっています。
このレストランはとにかく海鮮の質にこだわり、アラスカン・キングクラブやオーストラリア産ロブスター、カナダ産巨大ミル貝・オイスターを、産地から直接空輸しています。
イーストコーストパークに訪れた際は、ビーチからの潮風を感じながら、ぜひLong Beach Seafood Restaurantの美味しいシーフードを堪能してみませんか?
Long Beach Seafood Restaurant | |
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住所 | 1018 East Coast Parkway, 449877 (GoogleMap) |
電話 | +65 64458833 |
開店時間 | 月〜金・日:11:00-15:00, 17:00-00:30 土:11:00-15:00、17:00-01:30 |
まとめ:シンガポールのイーストコーストパーク
いかがでしたでしょうか?
上記で紹介した楽しみ方以外でも、ビーチでのんびりしたり、エビ釣りにトライできたりと、イーストコーストパークはなかなか奥深いエリアです。
シンガポールの都会の喧騒に疲れたら、ぜひイーストコーストパークでビーチのリラックスした雰囲気を感じながら、のんびりしてくださいね。